投稿日時:2025/07/14 15:41
投稿者:__mii__さん
昼休み、空いてる会議室でひとりでお弁当食べてたら
「ここ、使っていい?」って同じ部署の人が入ってきた。
静かな部屋にふたりきりで、
なんとなくスマホいじったり、雑談したりしてただけなのに、
距離が近くて、息が少しだけ苦しかった。
その人が椅子を少し引いたとき、
脚がぶつかって――私の膝の内側に、軽く当たった。
「ごめん」って言われたけど、
ぜんぜん離れなくて、そのまま数秒止まってた。
肌が、すごく熱くなった。
なのに、何も言えなかった。
こすれる音、イスの軋む音、
全部がいやに大きくて
自分の鼓動の音まで聞こえてきそうだった。
「……ねぇ、音、聞こえちゃってたかもね」
って、目も合わせずにその人がつぶやいたとき、
私、喉が鳴るの、必死で堪えた。
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